知っておきたい建墓の知識
お墓に使う石材
お墓には硬質で風化に強い石が使われています。最も多く使用されているのは、一般的に御影石といわれる花崗石です。花崗石は成分の混合の多少によって石の色が変わり、白御影、青御影、黒御影といった種類があります。また御影石の他に安山岩、閃緑岩なども使われています。
お墓を建てる時期
いつ建てなければいけないとは定まっていません。結論としては「思い立った日が吉日」です。お墓を建て、ご先祖が安らう場を供して、親孝行する気持ちがあれば、いつでもかまいません。
普通、ご親類、ご家族が一同に集まる年忌法要に合わせて建てると良いでしょう。また新仏のあるお宅の場合には故人の一周忌に建て、開眼法要をあわせて営むことが一般的です。なお建墓にあたっては石材の加工から基礎工事、据付までおよそ一ヶ月以上かかることもあります。法事の予定などを考え合わせて早めに発注しましょう。
お墓ができたら
お墓が完成したら、あらかじめお寺さまと打ち合わせて日取りを決め、開眼法要を行います。魂入れ、入魂式などともいわれ、開眼をしてはじめて、わたしたちが礼拝すべき容儀がととのうとされています。
お墓を立て直すときは
お墓を新しく建て直すときは、古い墓石の魂抜きをの法要を行い、ねんごろに供養します。そして新しい墓石を据付けて開眼法要を行い、魂入れをします。
お墓を移転するときは
お墓の引越は「改葬」といい、お墓が遠くて、お参りに行けないような方がよく行います。しかし、大切なお墓の移動ですから、それなりの手続きが必要になります。
- 旧墓地の管理者に埋葬許可証を発行してもらいます。
- 受入証明書を移転先の管理者からもらいます。
- そして、その二つを旧墓地のある市区町村役場の戸籍係または市民課などに提出して、改葬許可証の交付を受け移転します。
また法律上以外で大切なことは、いままでのお墓の御霊抜きの法要をお寺さまにしていただくことです。そして、新しいお墓に納骨するときには、開眼法要を営みます。
知っておきたいお祀の知識
お墓参りはどの程度すればいいのですか
毎月の命日、年忌法要と、春と秋のお彼岸、お盆などなるべくご家族そろってお参りくださるのが結構です。また喜びごとがあったときや、念願がかなったときなどうれしい心の内を報告するなども良いでしょう。
お正月にもできるだけ、ご家族そろってご先祖様に新年のごあいさつをしたいものです。
お墓参りのときのお祀の仕方はどのようにすればよいのでしょうか
ご先祖さまの冥福を祈る気持ちを込めてお参りするのがお墓参りです、特に決まった作法はありません。まず用意する物は線香、ろうそく、供花やお供えもの、マッチ、たわし、雑巾、桶(バケツ)などが必要です。
順序としては、最初に墓地や墓石の清掃をします。のびた雑草やゴミ、落ち葉を拾い、墓石に水をかけて汚れをたわしで洗い流して雑巾でふきとってください。水鉢は清浄な水を供えるところですから丁寧に洗い、花立ての水をかえ、線香立などもゴミがつまっていることが多いので気をつけてください。また、墓石の刻まれた部分には、歯ブラシでみがくと細かいところまで汚れを落とせます。
きれいにした後、お花とお供えをし、お灯明をあげ、線香を焚きます。清らかな香がひろがる中で、一人一人が墓石に水をかけ、お香を供えて手を合わせます。
お正月にもできるだけ、ご家族そろってご先祖さま新年のごあいさつをしたいものです。
お骨は葬式後いつお墓に納めたらよいのでしょうか
百ヵ日や、それに近いお彼岸などの日を選んで、お寺さまにご同道願って、ご納骨されるのが一般的です。地方による習慣もありますので、貴家の菩提寺のご住職とご相談くだされば結構です。
お墓ができるまでお骨はどのように安置すればよいのでしょうか
ご自宅の仏壇に安置しておきます。またお寺さんや霊園にある納骨堂に安置してもらうことができますが、それぞれに期間の定めがあります。詳しくは貴家菩提寺にお問い合わせください。